立ち話

さっきね、チャリンコで道、バ〜っ走ってたんですよ。(うん)

したら前にオバハンが、犬をね、散歩させてるんですね。(ほう)

僕のチャリンコって今、チリンチリンが壊れてるんですよ。(ま、しらんけど)

壊れてるんですね、チリンチリンが。(ま、ええわ)

で、チリンチリン鳴らせないわけじゃないですか。(チリンチリン言いたいだけやん)

「言いたいだけやん」言いたかっただけなのでここからは普通に話しますと、犬、これ柴犬的なあれだったんですけど、リードっていうんですか、ヒモ。あれを、けっこう長めに持っているんですね、オバハンが。チリンチリン鳴らせないから、がたがたがたと、ペダルとかギアとか鳴らして、まあ、気づいてくれはったと。そこまではよかったんですけど、そしたらオバハン、全く手を動かさずに、犬に向かって

「はいはいはい、ブーブー来たよ、ブーブー」…いやいやいやいやいや。待てと。お前は…お前が、喋ってんのは犬語かと。いや、日本語や。それやったらそいつ(犬)には通じひんでと。ヒモを、何とかせんかい!

…と、いうのを、ペダルやギアやで、ぐわ〜表現したんですけど、(え、え、え?)伝わらなかったですけどね。(そらそやわ)

でまぁ、犬も慣れてんのか、自分で気づいて避けてくれたんですけどね。(ほなええやん。何のアレやったん今までの)