王政復古

川上弘美のエッセイ集『ゆっくりとさよならをとなえる』を少し読んだ。今様に言うスピリチュアルなものとの距離といい、他人とのコミュニケーションの入り口といい、女であることに関して、女にはかなわないなあと思った。童貞の名残か、社会との関わりのせいか、自分が完全に「男」ではないという気持ちがどこかあったのだが。

『キノコの不思議な世界』という本が読みたくて、ネットの古本屋になくて、3カ所で探求書予約した。3千円すんだもん。ジョン・ケージってキノコマニアだったんだって。フロイトも? 僕は幼少時代の体験から、人よりも少しだけきのこが好きです。

栗林みな実Shining☆Days』を聴きながら、コミック版も読んでみようかなぁと思っている。アニメに比べれば、十分「ふもっふ」なんだよコミック版は、たぶん。舞-HiMEの話。

さっきぼろぼろのビデオで『キング・オブ・コメディ』を見た。スコセッシ×デニーロの。ラスト付近のネタ部分、登場からラストまで拍手。アイラブニューヨーク。

池の上駅の近くに、何かよくわからない、店みたいなのがあって、隣にはブロンズ像みたいなのが置いてあったのでギャラリーみたいなものなのかもしれないが、そこに貼ってあったポスター、というか掛け軸。

(右手人差し指と中指をくっつけ、ワイングラスをくゆらせるようなポジションで前後させながら)

加藤鷹っ!!(by猫ひろし

安い使い捨てマスクをしていると、時々ノーダイの匂いしない? 農大の。

カッターナイフは時々人を傷つけます。

今いいとも出演の素人を見ていて、キングオブコメディに思いをはせる。「キング」の価値が下がっているのかどうなのか。

昨日の日記で「フジテレビのことだし」と書いたのは、単に『R.O.D-THE TV-』および『サムライチャンプルー』の打ち切りにのみ言及していたわけで、自分でも(両手を顔の幅で横につけ、30センチほど前に出して止め)「こう」だなぁとあきれるのだが、

ここへ来てようやくフジテレビvsライブドア問題に思いが至る。さんまの深夜番組で「ひょうきん族などを手がけ」たような輩が偉そうにしてるのをみると、ホホホホリエモ〜ンと六本木ヒルズに駆け込みたい気にもなるのだが(いまのところ たとえてるだけで なにもいってないよね)、

キング・オブ・コメディが作られた時点で、すでに「いいとも」的な価値低下に対する悲嘆と、デニーロ演ずるハプキンがあこがれのショー番組に出演した際のネタ中に「どん底の人生で終わるより、一夜の王になりたかった」と言うような、一夜のみでもその座に着くことを求める人間がいるような王政を懐古していたのかもしれないけど、逆に。逆にというのは、まあ、どん底側が主人公な訳だから。

アメリカに褒められてるライブドアが勝ったとしても、そんな変わることはないんでしょ、だからどうせ。

コント『帰還』

兵1「王様、王様、大変でございます! 王様〜!!」

王「えぇいどうした、我が国の兵士ともあろうものがそのように慌ておって、みっともない」

兵1「も、申し訳ございません。(急いた深呼吸)あ、あの方が帰っていりました!」

王「 ・・・! そ、それは確かなのだな」

兵1「はっ、見張りの者が確かにその目でと」

王「えぇい、どうしたものか・・・」

兵2「お、お待ちくださいませ! まだ王は何も・・・そ、そちらはいけませぬ、お待ちくださいませ!」

王「思ったより早かったな」

兵1「いかがいたします、王様」

王「なるようにしかならんわい」

(勢いよく扉が開く)

田中麗奈「ただいまっ。帰ってきたよ!」

王・兵1「第一でナイト!!」

なっちゃんも かえってきたからね)