モンスターファクトリー

チャリで甲州街道を走っていると、幡ヶ谷駅前の歩道を、水色が強調された制服に実を包み、小さな、ヨーグルトとか買ったら入れてくれる一番小さなコンビニの袋を提げた交通整理モードの警察官が、ちんたらと歩いていた。若干急いでいたので、チャリのベルを鳴らした。ちりーん。

動かない。水色の大きな背中が、揺るがない。彼には、僕が鳴らしたベルが、本当に「聞こえない」のだ。彼の身体に、僕が発した警告は響かない。

もう一度鳴らそうかと考えたが、やめた。

二十世紀に大きな戦争がありました。それは人間とモンスターの全面戦争でした。

言葉では到底表せないほど激しい戦いの末、勝ったのは、モンスターの方でした。

月日は流れ、新世紀になりました。そして人々は、あのメロディーを忘れてしまったのです。・・・

忘却の旋律』の世界設定は大げさでも極端でもなく、ほとんど現実そのものなのだ。

僕は、表面上平和な日常を捨てて現実を見つめ、モンスターと戦う「メロスの戦士」になるという選択をしなかった。

なぜなら、若干急いでいたからだ。


セーラームーン』最終回。

個人的にはレイちゃんに始まり、美奈子に終わった実写版。最後、戦士とか関係なくなった転生後の世界(外ロケ)で、ぬいぐるみのルナとアルテミスが笑っていた。そんなわけねーだろ。

リアリティを追及するための苦肉の策として「ぬいぐるみ」という設定にした綻びが最後の最後で露呈してしまったわけだが、全体的に見ると天晴れの出来だった。次回やるとすればメンバーは総入れ替えだろうか。一年空きくらいなら、このままやってもらいたい。つながりとか関係なしに、セーラールナがちびうさやればいいじゃん。目指せ美少女版・水戸黄門

マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア』。「ピュア」になってから、波音にメロメロである。よく考えたら年上の男性(教師=僕と同じくらいの歳)に横恋慕していた前シリーズではそんなでもなかったのに、年下の男の子に鞍替えした途端、触手が伸びるというのも、そこはかとなくモテにくさがにじみ出ていることだなあ。(せめてオタク女にモテようと語尾を古文調にしてみました)

ハガレン(『鋼の錬金術師』)はCLMX(クライマックス)。「あー!」とか「えー!?」とか叫んでるうちED(エンディング)。アジカンアジアンカンフージェネレーション)のOP(オープニング)買おうかなと少し思う。

夜、K-1グランプリ開幕戦が始まったので見る。四年ほど前に大阪ドームへ見に行ったことがある。随分と様変わりしたが、それでも僕はK-1が好きだ。強ければバカでも勝てるから。イグナショフのような「お、おで(俺)ー」みたいなのが上位に君臨するんだから見てて楽しい。ボブサップが「負けた」、場だというのも清々しい。長嶋一茂藤原紀香のコメントマッチも堂に入ってきた。

決勝トーナメントはイグナショフを倒したタイ人選手に期待。立ち技最強はムエタイなんです。

客席にマーシーが映ってないかと探したがいなかった。