ユーロポルノ

スカパーで『奇人達の晩餐会』を見る。バカをバカにしていて痛い目を見る、というフランスの喜劇。さんまが舞台でやってた。僕らの年代や、もう少し上にもいる「ドラえもんが見られない症候群」の人にはこういうのはキツいだろう。彼らによると、のび太が最後に懲らしめられるのが分かっているから、無軌道に行動する様子が見るに堪えないのだそう。いわゆるドラマティック・アイロニーに、アレルギー反応を起こしている彼らはあながち不健康ではないと、コントなど書く身でありながらも思ってしまう。

個人的には、面白かったのだが、バカをバカにする人が、バカを打ち負かした方が快かった。『かいけつゾロリ』を初めて見たとき（たまたま第１話だった）いたずらで世界一になるというスタンスでやっているのに、いたずらが過ぎて正しい人間に懲らしめられるという内容にがく然としたのだが、この映画の閉塞感はそれと似ているかもしれない。

午後はテレビ録画に追われる。先週見逃したハガレンがアニマックスで今週放送なので、18：30〜。その前に今週分のを18：00〜。映画の『ビートニク』が19：00〜21：00、アニマックス『爆裂天使』第２話が22：00〜、ＴＶＫ『美鳥の日々』最終回が24：30〜25：00。すべて別のテープ入れなければならず、さらに上から録るためにまだ見ていない『おジャ魔女どれみ』を消化しなければならない。まるで売れっ子だ。こうならないために２台目のビデオデッキを買いに行ったさくらやで、スカパーを衝動買いしたのだった。周りにいるアニメの達人の皆さんが、ビデオを二台所有しつつ、スカパー入るならＤＶＤレコーダーも一緒に買う、と言っておられたが、今なら小泉孝太郎のようにうなずける。

そんな中、Ｋ−１ジャパングランプリ決勝ラウンドを横目で見る。横目ながらも、バタービーンとモンターニャ・シウバがリングに立ってる姿に笑いが込み上げてくる。しかも本気で殴り合いをしてるんだから爆笑。サーカスの面白さ。

ユーロ２００４準決勝。オランダｖｓスウェーデン。掘り出し物ポルノビデオのような対決だ。