グリーンマイル

夜、友人Nが来宅。Nについてはhttp://d.hatena.ne.jp/mshuu/20040210http://d.hatena.ne.jp/mshuu/20040325を参照されると分かりやすいが、一言でいえば、現代日本イエス・キリストである。

チャンネルを回していてたまたま始まったオンバトを見るが、舌打ちとため息で織りなされたNの深呼吸。ヒロシの自虐ネタを遥かに凌駕するNの日常を僕は知っている。「引きこもる金がなかとです」とヒロシが言うが、Nには「引きこもる身体」がない。「週に一度、体の一部が痙攣するとです」とヒロシ。Nは「高いところから飛び降りて鋭いものが目に刺さる夢」を毎晩のように見、痙攣で目を覚ます。シーオーツーが部屋を満たしてゆく。

窓を開けて一息入れ、「これ面白いよ」と『美鳥の日々』を見てもらう。するとどうだろう、彼の目から、血の涙が流れ出したではないか。そして一言、業の深い言葉を吐く現代日本のイエス

「俺も小学生の頃、こういうのを見てたらなあ・・・」

奇跡を目の当たりにし心打たれた僕、あなたに是非見ていただきたい作品がと、『マリア様がみてる』のビデオをインサート。

2話「胸騒ぎの連弾」から、4話「戦う乙女たち」(黄薔薇革命の後編)までを一緒に見る。同級生には下の名前にさん付けだから、桂さんというのは下の名前なのだという様な基礎知識から丁寧に、できるだけ客観的に、話の性質上、白薔薇姉妹にも配慮しながら紹介。

荘重なエンディングが流れる中、おずおずと「8人の中で誰がいい?」とお約束の質問をぶつけてみる。果たしてNのパッションに響いたのは・・・?

「(ため息)それはもう、アレだね。まあ、(舌打ち、ため息)うん、祥子さんだよね」

現代日本イエス・キリスト、N。彼にとってのマリア様は、ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン小笠原祥子さまだった。

テレビをつけたまま国会問題、女児殺害事件など時事問題について語らう。カッターナイフが出てくるから『できるかな』的な番組が放送を自粛するのではないかという僕の意見はNを多いに笑わせる。

R.O.D−THE TV−』の1話だけ、1話だけ見てみてよということで、見てもらう。キャラが自分で自己紹介してくれるので特に説明するまでもなく、ミシェールさんの凄さや、「あ、今のアニタ可愛いね」みたいなことを伝える前半。

そして怒濤の後半。息つく間もなくラストまで見終え、「ちなみにこの4人の中では誰?」と聞くと、意外にも即答が返された。

「うん、背の高い、髪の黒い・・・」

マリみて=祥子さま、R.O.D=マギー。この二人を結びつけたことを、Nが起こした今夜二つ目の奇跡と呼びたいのだが、不適切だろうか。