ルナティックチェリー

たっぷり雑魚寝して起きると11時。せっかく京都から来てくれたのだからということで、六本木ヒルズ見学予定だったのだが、桜も咲いたということで、靖国神社を冷やかしてからに。

下北沢からひとまず渋谷へ。「とりあえずニッポンジンならクジラっしょ、ピースっしょ」ということで道玄坂「くじら屋」へ。ランチの唐揚げ定食(850円)をいただく。こんなガッツリとクジラ食ったのは初めて。

地下鉄「九段下」駅から地上へ出ると、まず目に飛び込んだのは異質な建造物。京都にも市役所をはじめ「るろうに剣心」に出てくるような、帝国の香り漂う建物はあったが、ここは「今、何をしているか判らない」分、異質さは数倍。いきなりの先制パンチに面食らいながらも振り返って空を見上げると、そこには金色に輝くタマネギが。あれが有名な、徹子の部屋か!

巨大な鳥居をくぐり抜けて敷地内へ、入る前に肩透かし。「桜祭り」なる縁日に家族連れや観光客がやいのやいの。

ようやく中へ。入場有料の記念館(公式HPで「太正浪漫」の色濃い異彩を放つ「遊蹴館」)は工事中でイマイチ気が乗らず、お参りだけ済ませて踵を返す。場に似付かわしいというだけで、充分に「場違い」な真っ白い鳩に誘われふらりと小道へ入ると、絵馬のコーナー。じゃあせっかくだから一通り、と。

白眉は現役自衛官と思われる人のもの。

「我が戦友 ○○2曹の イラクにおける 武運長久 を祈ります ××1曹」

気持ちは解るけど、ワキマエというものが決定的に欠如していませんか。

土産物屋を覗く。日本地図のパズルを見て友人がボソリと「できれば大陸も入れたかったんでしょうけどね」。この一言で当初の目的を果たした感。

時間がなくなったので六本木ヒルズへは行かず、コーヒー店で打ち合わせ。3人は大学時代のサークル仲間なのだが、当時作っていたフリーペーパーを復刊させようと。3階建てのコーヒー店に席がなく、立ちで会議。聞くところによるとこれはキャノン社が採用している方法なのだとか。その甲斐あってか、効率良く進み、ものの一時間で形ができる。フリペ界の「インディーズ革命」をご期待ください。

帰洛する友人を見送り、Nと少し詰めて帰宅。
朝一で行く予定だった六本木ヒルズ回転ドアの事故があったことを知る。