ジャンクボーイ

藤原紀香を部屋から追いやり、掃除。京都からの友人がふらりと東京旅行へやって来たので。

午前三時、渋谷駅へ迎えに行く。マクドナルドで効率は悪いが「ハンバーガーセット」を注文。なぜなら昨日『マリみて』で祐巳ちゃんと祥子さまが食ってたメニューとほぼ同じだから。姉妹はウーロン茶だったが、僕は男なのでコカ・コーラ。さっちゃんはコーラ苦手そう。「さっちゃん」的一面は祥子さま最大の武器。

共通の知人・我々の3歳年上にして現役W大1年生の「ご隠居」ことN(昨年12月11日の日記参照)に連絡をとるも、いつもの「ご隠居」ぶりを発揮される。事前連絡取ってたんですが、それがマズかったでしょうかと、とても健康な成人男性を想定して話される会話ではない。マス釣りだ。

そして前回居留守されたリベンジとばかりにアポなし突入。目白の風呂なしアパートへ。1階で靴を脱ぎ、そっと階段を上がるとNの部屋に電気がついている。勝ちだ。

Nと供だって吉祥寺へ。昨日の今日で、吉祥寺。吉祥寺の祥は祥子さまの祥。Nが手こずらせたので、一番行きたかった場所、「由乃さんが落ち込んでいた歩道橋」に行けず。Nにそれとなく伝えると、深いため息。普段から「舌打ちで吸って、ため息で吐く」という呼吸法なのだが、彼は。

三人で吉祥寺ジャンクボックス「お笑いジャンバラヤ」を観る。周りは9割女性客で、そのせいか演者たちはネタ中「牡丹と薔薇」を連呼。あれを見てる層はF2で、客の大半を占めるF1層は見てないと思うが。5号連続特集を組んだTVブロスは、主婦の雑誌。

正統派東京漫才といった感じの「ロケット団」が面白かった。客層に媚びず自力を発揮した「U字工事」が優勝。大好きなインスタントジョンソンと迷って一票。終演後、友人2人と一緒に同じく客に媚びず玉砕した形の「猫ひろし」さんと安ラーメン屋へ。くるりの新ドラムとして外人が加入したという笑い話など。『バク天』OAを見たというある友人が、少なからず感じられた「猫ひろしの笑いが分かんないなんて遅れてる、という空気」が少し心配だと言っていたが、今日の猫さんのネタを見ていて、それは杞憂だと感じた。

テロ警戒の東京電車事情を横目に見やりながら、アルカイダの分子が日本にいるとしても、実行は某国人留学生に1万円で依頼するのではないかという、無意味に的を射た推論が飛び出す。

猫さんと別れ、雨の中3人で下北の居酒屋へ。我が家から下北沢まで徒歩13分、傘をさしさし歩く3人。「何か、必殺仕事人みたいだね」、と口に出した瞬間、「27歳・大学生、24歳、大学院生、24歳・フリーター」と、あまり仕事人ではない3人であったことに気づく。約1年ぶりの再会に改めて乾杯。明け方まで話は尽きず。主にNの、業の深い恋愛話を、否、Nの恋愛話の業の深さ、を魚に。

「じゃあ30分だけ寝る?」ということで雑魚寝。