ロックストック

昼、渋谷でダーツのバレル購入。めちゃくちゃに風が強くて、小学3年生のころ社会見学で、おなじみ「もみじ饅頭」工場に行ったとき工場の人が浴びていたエアシャワーを彷彿。今浴びているのは花粉たっぷりのエアだが。ちなみに僕の100m走最高記録は中学時代に大会で出た12秒半ばで、公式に「追い風参照」記録である。こういうディテールは意外とその後の人生を決定あるいは限定するのかもしれない。

夜、「漫才バカ一代」会議にお邪魔する。三平×2さんをはじめ、「R.O.D問題」には怒り心頭の様子。

深夜帰宅。テレビをつけたら『お厚いのがお好き』のエンディングが。次週は最終回で、取り上げる本はなんとブラッドべリ『華氏四五一度』。いつから小説を扱うようになったのだろう。

取り上げた本を、視聴者に翌日書店で手に取らせたらこの番組の勝ちだという空気が、初回からバシバシ伝わってきた。『トリビア』同様、優越感のバラマキクイズが始まるわけだ。初回こそ「パイドンなんて、一番薄い類いの本だよ」などとスレたことを言ったが、優越感というフィールドにおいて、僕はもう誰とも闘いたくない。小山薫堂が番組で紹介した時点で、こちらは白旗を上げるしかないのだから、誰と闘うこともないのだが。

ただ一言あるとすれば、『お厚いのがお好き』に『華氏四五一度』を扱う資格はまったくないということだ。この「啓蒙的テレビ番組」は、『華氏四五一度』における焚書官そのものではないか。しかも今我々と険悪なフジテレビときたもんだ。

「俺は、唾でも吐きかけたい気持だ!」