「『R.O.D−THE TV−』がサブタイトルでパロっている作品を、全部読んでやる、やる、やる!」

テンションを保ったまま調べもの。公式ホームページでこれまでのサブタイトルをざっと見渡したが、「薮の中」くらいしか元ネタが分からない。これは他人の知識を借りるしかない。

2ちゃんねると思しき掲示板に13話までのなぞ解きがしてあったので、ほとんど解決。ただ、第8話「夜に惑わされて」だけは「不明」とあり、それ以上の情報は、グーグルに「夜に惑わされて」でかけて引っ掛かる150件をすべてチェックしたが、分からなかった。ということは、ほぼ、「インターネットに答えは載っていない」ということだ。そんな難問には、そうそう出会えるものではない。

仕方なく自力で調べる。R.O.Dの客の多くが所属する、いわゆる「読書界」とは無縁な僕に何の力があるのか、分からないけれど(「私にとって「所属」は足かせなの」)、「答え」そのものは載っていなくても、手がかりを見つけだしてくっつけていけばいいのだ。そこに関してはちょっとウデに覚えが。

というわけで、ネット神保町を歩く。3時間ほど歩いていると、似たタイトルの本がいくつか出てくる。

「夜に目覚めて」B・ハリディ/早川書房
「夜には甘く口説かれて◆ある夜の幸福」遠野春日
「夜明けまぢかに殺されて」阿井渉介/トクマノベルス/1998年発行/
「魔の眼に魅されて」マリア・M・タタール国書刊行会/1994発行/
「夜に抱かれて」内藤ルイ/双葉社双葉文庫
「夜に抱かれて」久保田利伸/シングルCD/

どれも決め手がない。ハヤカワ関係が多いので、「夜に目覚めて」などは怪しいかもしれない。格式で言うと、何となくだが国書刊行会から出ている「魔の眼に魅されて」なんかも意外とナイ話ではない。久保田利伸を除いて、どれも可能性はあるのではないか。

と、ここで本命が現れた。
「夜に迷って」赤川次郎/光文社
「夜に追われて 」結城昌治文藝春秋/昭45発行/
「夜に憑かれて」平井和正(※全集で初出→可能性低い)

三番目はないとして、赤川次郎と迷った揚げ句、「夜に追われて」だと断定。ネットの古本屋で注文(1000円)。詳しい話は該当の本を読んだ日の日記に書くこととするが、一応、8話候補に関しては後日談がある、とだけ言っておく。

妙な達成感を抱いて、日の出と同時に就寝。