ウォッカセブン

「カーニバル」にて100円。

心に余裕のないときこそ、余裕のあるときならどうするだろうかと考えて行動すべきである。

家賃を奇跡的に振り込むことに成功し、財布に四千円残っていたのでサターンのソフトでも買おうと、三茶のゲーム屋へ向かう。

途中で捜索中のセブンアップを探すが、酒屋などでは見つからず。ゲーム屋につくとなんと閉店セール中。「PS,サターンなど10円より!」の張り紙が。喜び勇んで入ると、さっぱりした表情の店員、「すいません、もう終わったんです」。

昨日来ておけば、『サクラ大戦 蒸気ラジヲショウ』なら確実に10円で買えた。その昨日、限りなく一万円に近い金が銀行にあった。しかし限りなく10万円に近い出費が翌日に控えていたため、心に余裕がなかったのである。

「心に余裕のないときこそ、余裕のあるときならどうするだろうかと考えて行動すべきである」。そうだ、こんな言葉を集めて本にしよう。タイトルは『逆転ホームランを打つために必要な25の心がけ』。ディスカバー出版がいい。

西友のリブロへ。三茶と言えば西友より北のこと。246は越えないのが下北沢住人の嗜み。女子高生が『蹴りたい背中』を立ち読みしてい、別の女子高生が『世界の中心で、愛をさけぶ』を持ってレジに並んでいた。水色のカバー・帯は若い女子の購買意欲にうったえるらしい。

もしかしたらと入った下北沢の「イサミヤ」1Fでセブンアップ簡単に発見。何度も通り過ぎていた、まさに灯台下暗し。僕は一日に最低一度は「灯台下暗し」を経験する。あと「本末転倒」も。

今の輸入セブンアップは逆さデザイン。「早く僕を逆さにして、内容物を容器へ注いでよ」みたいなトンチらしい。

早速家に帰ってアップサイドダウン。するととんでもない事実が・・・! その内容は飲んだ人だけのヒミツ。

サターンのソフトに500円くらい使うつもりでいたので、買えなかった代わりに本屋で『R.O.D』の小説でも買おうと思うが(得意の「つもり浪費」)、約束の時間が近づいていたので諦める。タイムイズマネー。

吉行淳之介『鬱の一年』を。昨年12月11日の日記に出てくる「N」のことを気にしているときに古本屋で見つけて買った。吉行淳之介は、女優の吉行和子の兄で、吉行あぐりの娘。父・吉行エイスケも作家。ちなみに黒澤優は、黒澤明の息子・黒澤久雄と、離婚した林寛子の娘。受験生のみんな、覚えたかな?

そういえば夕樹舞子の誕生日だったと、日付が変わってから気づいた。思い出の誕生日を忘失していたとは、やはりどこかで余裕をなくしていたのかもしれない。