マッシュルームマジック

エアコンは20度に設定しろという仲間由紀恵の言葉が初めて耳に入ってきたと思ったら、もうくしゃみが。

早起きして『セーラームーン』。先週に引き続き、僕のセーラームーンセレブぶりを如実にあらわすエピソードを一つ。大学時代、京都市の西部に住んでいた僕。バスで少し上がれば蛍が見られる川があって、六月のある日、女の子と二人で蛍を見て過ごした帰り道。暗がりを二人歩いていると、前方から一台のバスが。見ると、最終なのだろう、そのバスの行き先を示したおでこの部分はぼんやりと赤く光っている。何の気なしに「六本目の坂に吸い込まれるんじゃないの?」とつぶやくと、彼女はどっと笑いだし、たまたま妹が読んでたから知ってるけどと怒られたのだった。このような逸話があと100個くらいあるのである。

ぴちぴちピッチ』。一晩で足下に風見鶏が発見できるほどの異常な大雪(水妖の仕業)の中を、ただ約束したからと海斗にお弁当を渡すだけのために飛び出し、マジで死にかけるというるちあの行動を見て、陣内孝則を追いかける雛形あきこを思い出す。冒頭や次週予告で急に舞台を回し始めたのにはナージャを思い出す。

カレイドスター』。今日のは すごい いい話。

ミニモニ。でブレーメンの音楽隊』でダウトを見つける。三越かどこかにあるブタの銅像同様、高橋愛らが通っている学校のロバの鼻も、あれだけ生徒が触っているのだから、変色していなければおかしい。次週予告で辻ちゃん登場。

「見えるキノコあります」

渋谷にある、マツキヨとかじゃないほうの薬屋さんにこんな張り紙が。うまい。この層に視聴率が高いのがアンパンマンアンパンマン見たくて視聴契約してる人も多いんじゃないか。まるでファミコンスーパーマリオの関係だ。キノコだけに。うまい。

家に帰ってカレイドスターをもう一回見たりしているうち、

鋼の錬金術師』が始まる。『魔術師オーフェン』が好きだったのでどうしても比べてしまう。入り口として、オープニングタイトルだけ見てもシャ乱Qとポルグラは平行だったし(現在のハガネ主題歌群には閉口だが)。しかしナカミに目を移して、オーフェンにあってハガネにないものが一つあった。「女性レギュラー」の存在だ。

それにくらべて今日の話はウィンリィがいっぱい出たからうれしいです、ということが言いたかっただけなのだが、自分で焼いた家に帰って『ドッグヴィル』まがいの戯れをし、美味しいごはんを食べて英気を養うってのは、ちょっと甘いんじゃないかという気も。エドワードが一番解ってる感じでもあったけど。

しかし俯瞰するとすごい画。山本勘助を想起させる片手片足のエドワードに、『用心棒』よりは『西太后』を思い出す、カゴの中のアル。手塚治虫の『どろろ』と、やってることは同じか、道徳面を加味すると「下」なのに。「五体不満足」に通行許可が出たのだとすれば、乙武くんの功績と言えるのかもしれない。爆笑問題やピーコ、新しいところでは樹木希林も頑張ってるから、エドは今後、片目方玉くらいになっても大丈夫なんじゃないだろうか。

深夜、『巷説百物語』。妖怪とは道を外して深みにはまった人間なのだという京極夏彦の基本スタンスは、人間のエゴには等価交換の原則が適用されないという、エルリック兄弟が向かって、あるいは立ち向かっている壁に通ずる。