オーディナリーマッドネス

去年から読んでいたチャールズ・ブコウスキー『詩人と女たち』(河出文庫)を読み終える。既にに読んだ短編集や『パルプ』、そして『ポスト・オフィス』とは異なる、ブコウスキーの生に近い魅力が伝わってくる。アメリカでじいさんが色んな女とセックスするだけの長編なんだけど、圧倒的なものがある。

《ウェイトレスは赤くて短いドレスを着ていて、ひだ飾りのついた白いパンティがまる見えだった。彼女達のドレスは、乳房が見えるように首のラインも深く切れ込んでいる。彼女達は給料を稼ぎ、チップを稼いでいる。一セントだってむだにしない。郊外に暮らし、男を憎んでいる。母親や兄弟と一緒に暮らしていて、自分の精神科医に恋している》

主人公チナスキーが、空港のバーに入った場面。ほんと、男でごめんなさい。作中、ブコウスキー翁は僕らと一緒に謝ってくれる。この心地よさは、他の作家では体験できない。ユーモアに関することもそう。アメリカン・エンターテインメントの根幹には「諦められたユーモア」があると言える(例えばマイケル・ムーアからユーモアは感じられない)が、チナスキーの口にする「ユーモア」という言葉の何と優しいことか。

夜、サクラ大戦2をクリアし終えて、録画したての『マリア様がみてる』を見る。第三話。原作を読んでないので分からないけど、話を端折った感は、マイナスになってないと思った。もしコミックがあの通りでは少し物足りないけど。ロサギガンティア姉妹と、あとおさげの子が気になっている。まったく、桜だ薔薇だと、日本男児は忙しい。

続いて『十兵衛ちゃん2』。このアニメ、異質。で、カッコイイ。第二話タイトル「いらないものを捨てていた」って。関係ないけど「じゅうべえくえすと」は僕の中で永遠にナンバーワンRPGである。

RODガンスリねーのかよ今日。と言いながらも一応録画予約して寝る。