コリアンタウン

夕方、新宿へ、知人のライブを冷やかしに。少し時間があったので一人新宿を散策。ウォシュレットを探して入った伊勢丹MEN。財布の中にある、さっき換金したばかりのドリームジャンボ宝くじ当選賞金でイッセイミヤケのシャツを衝動買いしかけるが、賞金が6等300円だったのでやめておく。

マツキヨでパブロンポカリスエットを買って、マックリブを食いながら「スポーツランド」へダーツをしに入る。今年初ダーツは絶好調で、最高得点をたたき出す。CU748点。900点まではとりあえず見えた。

一緒に行く友人が遅れてきて、少し苛立つが、約束の時間に遅れている人間を待っているときに感じる苛立ちは、すべて自分のエゴに基づいているものだと悟り、笑顔で迎える。

7時半、JAM到着。最近JAMにしょっちゅう来ている。ここ2ヶ月で4回目だ。だのに、道に迷って30分遅れ、知人の出番を半分以上見逃す。知人のバンドの次に現われた「センチメンタルズ」に驚く。飲んでいた不味いスクリュードライバー吹き出しそうになった。知人のバンド、和ブルースの「唐草ねこ」にも少し驚いたけど。

手続きの問題だ。知りあって1年半になる友人が、バンドでライブに出るのを見るのはこれが初めてだったが、そうなったのは彼がそれに応じた手続きを経たからだ。その手続きで得ている快楽を感じさせる人たちに、お金を払おうとは思わない。例えば僕は小説を書いているが、嘘でもいいから「姉が勝手に応募したから」イズムを通したい。綿矢りさ芥川賞を獲ったという事実は、最初スムーズに入ってこなかったが、彼女の立場の正しさって、そういえば群を抜いている。僕は乙一の文章は幼稚すぎて読めないが、綿矢りさの小説は読みきれる。

8時前、「センチメンタルズ」演奏途中に退出、そのまま大久保で、時節柄半額になっていた焼き肉屋へ。半額とは言え、たっぷり食ってビールとキムチ食べると3千円かかっちゃった。まあ、チケット買ってライブ見て、打ち上げに出たと思えば安いもんだ。僕がよくやる、つもり貯金ならぬ「つもり浪費」。たとえ焼き肉が半額じゃなくて6千円かかったとしても、「まあ、あの時イッセイミヤケのシャツ買わなかったし」という風に持っていっていただろう。

終電で帰宅。