授業で「赤紙」配布 戦争拒んだ生徒に「非国民」 福岡


 福岡県志免町の町立志免中学校(結城慎一郎校長)で10月、社会科の男性教諭(48)が授業で2年生全員に「臨時召集令状」を配り、戦争に行くか行かないかを選択させ、行かないと回答した生徒に「非国民」などと書いて返却していたことが分かった。教諭は用紙を返却する際に「コメントは当時の大多数の日本人を代弁して書いた」と説明したといい、「紙切れ1枚で戦争に駆り出された悲惨さを感じてほしいと思った。戦争を美化しようということではない」と話している。学校や町は「授業に問題はなかった」としている。

http://www.asahi.com/life/update/1217/003.html

や、別に悪くないよね。多少エキセントリックだけど。驚くのは以下。

 生徒が保護者に「非国民」の意味を聞いたことなどから発覚。ショックを受けている生徒もいるという。

このニュースがとんちんかんちんなのは、生徒、教師、保護者、学校、町、アサヒの記者……誰もが、どこかで、この件に関して、さじを投げているか、壊れているところだ。正しい(=客観的に見てが多くの人が納得するような。少なくともお笑いぐさにはならないような)方向に進むべき思考が、途絶えている。

これに似た同時多発的思考停止が、戦争をよしとした全体化の一因だったんじゃないかと、このクレイジー絵巻を見て思う。