『金田一少年の事件簿』

なんか、いや、別に悪くないけど。「なんでえなり? しかも弟。」という、「えなり(弟)性」に彩られてるよね、作品全体が。美雪ちゃんはいいけどね。事件の舞台となるペンションに2人いる従業員が、えなりと星野真里だよ? 星野真里出てきたとき「誰の代役だろう」って思ったけど、「えなり(弟)性」を存在だけで体現できる女優は、日本広しといえど星野真里しかいないよね。

その「えなり(弟)性」は演出にも付きまとっている。アクションAがあって、リアクションBとCの選択が予想されたとき、「Cに見えるけど、ちょっと違うでしょ」というのを選択している(※「D」ではないというのがミソ)。三代目・金田一少年が劇中で陥っている葛藤(「じっちゃんは関係ねーんだよ。俺は俺なんだよ」)とこれはリンクするのかもしれないね。