悪人正機

仙台で行方不明になっており、両親がブログを使って捜索協力を求めたことで話題となった小学生、羽田つぐみさんが、無事戻ってきたという。

http://blog.livedoor.jp/haneda2/

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050325-00000014-zdn_n-sci

ニュースをを見たときは何とも思わなかったが、無事戻ってきたからという結果をふまえた上でのことだとも思うのだが、この両親がやったことは、教育的なこと上、褒められたものではないと思う。莫大な数の目に晒されたつぐみさんの心の傷的なものは、そういう類の新書本を読んだことがないから判らないが、相当深く、もしかするともう取り返しがつかないかもしれない。親の責任ということでそれをやったのだから、まあその点で非難しても仕方がないのだが、一方、ブログを読んだ私や、私と同じ立場の多くの「振り回された方」にしてみれば、建前上は性善説を採っているように見えて、完全に性悪説に基づいて事件へ「参加」させられていたわけで、気分が悪い。ジャック・バウアーのエゴイズムだよ。

ワルの知恵本』という本がサラリーマンの間で異様な売れ行きを示している。新宿紀伊国屋およびジュンク堂の話題書棚に、収集日の資源ゴミのように積まれていた。これは「マジメ人間」の読者に「ワル」としての処世術を紹介するという趣旨の本で、これがどういう受け入れられ方をしているかというと、読む人は時に「俺ってマジメ人間だなぁ」、時に「俺ってワルだなぁ」と、優越感および「赦される」感じのカクテルでほろ酔い加減になっているのである。そうに決まっている。

まあオナニーみたいなものなので、道具なり本なりDVDなりrmファイルなりブログなり使って勝手にやってもらって結構なのだが、羽田つぐみさん問題なら振り回され、かつ悪者にされ、ワルの知恵本では悪者にされ、かつ優越感を搾取される私や、私と同じ立場の多くの人間は、マジで死ぬかと思うほどの苦痛を被るのである。

「ボボボーボ・ボーダフォン」をグーグルにかけたら、ダジャレとして書いているものが少なくとも1件あった。(はがきを畳に置くフリをして)ハイ、これは「ややオリジナル」。

マリファナイングリッシュ」は0件。(同様に)これは「オリジナル」。

電波男』、売れ行き好調らしく、新宿で手に入らなかった。代わりにビジネス書や辞書を見て回った。「くま(熊)」の語源の一つに、「人と遭遇すると組み合うことから、くむ、が転じたもの」というのがあった。金太郎ありきか! どんだけ机上の空論なんだよ。こういうの好き。

昨日の深夜、MXテレビをつけたら平畠杯・スター大喜利チャンピオン大会決勝戦、みたいなのをやっていた。簡単に説明すると、ぐっさんの相方さんの司会で若手お笑いコンビが大喜利をするというもので、結果的にバカリズム、三拍子、東京ダイナマイトの三組が決勝戦に残った。何か持ってる感じではバカリズムも負けてはいなかったが、大喜利力に格段の差があり、東京ダイナマイトがダントツで優勝した。ハチミツ二郎さんは、座ってるだけで平畠さんの立場がぐらぐらするだけの存在感だった。三拍子のボケの人って、ドリンクバーでコーヒーを過剰摂取したみたいな目つきをしているよね。

そんな東京ダイナマイトもゲスト出演するライブ「漫才バカ一代」第十一幕「四月とバカと漫才と…」は、4/1文京シビックホールで開催。詳しくは

http://blog.livedoor.jp/mbaka/

まで。

昨日は一日中新宿の本屋を回っていたのだが、西武新宿の本屋「書源」で見つけた! 逃げ足の早そうなブログ本全盛の時代にあって、地に足の着いた究極のクソ本である。「本ジャンケン」ではコレを出せ!

和田淳笑って、泣いて、生きて、死ぬ。

http://www.sanctuarybooks.jp/store/book.cgi?no=waratte