漫画大王

新宿駅東口の路地を、けたたましく街宣車が通り抜けたとき、女子短大生が「何これ超うざいんだけど」と発言した。政治的無関心とはこのことか。

山手線車内。目白駅で女子短大生が何か勘違いしたことを言い、友達が訂正したが、知ってて略したんだよと言って笑い、友達も笑うと、もう一人の友達がか細い声で「もうみんな静かにして・・・」と言った。どう思い返しても、あれは、ともちゃんと大阪と、ちよちゃん、本人だった。

西武池袋線練馬駅付近できれいな夕陽がヤマダ電機を照らしていてビックリした。

再び新宿駅、西口。歩きたばこ男が後ろから私を抜く。抜くなら抜くで、抜き去ればいいものを、少し前を歩く。歩きたばく。たばこは煙る。おいと呼び止め、携帯カメラを構える。これを警察に写メってやるぞ。煙草を捨て、両手を後ろで組むよう指示したその時、後ろから声。(※あと忘れたが、忘れた部分を思い出し、結果的にレザボアみたいなパワーバランスの輪を作る)

22人の客引きに声を掛けられながら喫茶店に行った。大体の位置を覚えているだけの状態で喫茶店を目指し歩いていて、スーパー(ポロロッカ)があったので入ってみて、何も買わないのに入るべきじゃないなという結論に達して出ようかとなったとき、出口に目指していた喫茶店「パリジェンヌ」の入り口があった。どこでもドアだ。そういえば客引きの一人は「こんばんは。ドラえもんです。ドラえもんと話したくないですか?」と言ってきた。私は新宿の人間のうちで客引きが一番嫌いなのだが、どこが嫌いと言って、自分的にマックスな笑わせの実力の半分くらいでしかオトさないと決めてかかっているような辺りである。かつて一度だけ笑わされた客引きは、カムクラの近くのキャバクラで、店員1「一名様! 今日新しい娘入りましたよ!!」、すかさず、かぶせぎみで店員2「あんまり可愛くないですけどね」と続けたあれだけ。

早朝、中央東口に入る手前に大きな消火器のようなもの。ウマが飲むための水場だそうだ。その近くの、新事実の口みたいなライオンの前で、カップルが悪路バティックに抱きあっていた。ライオン込みで面白かった。漫画の吹き出しがあればなあと思ったら、左足の爪先が何かをけ飛ばしてカコンと音がした。駆け寄って拾うとそれはドラえもんひみつ道具のひとつ「吹き出しスプレー」だった。そういえばドンキの前の女性の銅像も気になるよね。缶を握り直してカップルに歩み寄って、カップルごとライオンに向かって吹きかけた。

が、しかし、ペンがない!

どう思い返しても、昨日の目白駅のあれは、ともちゃんと大阪と、ちよちゃん、本人だった。