飛行機雲

まずはこの一枚の写真をご覧頂きたい。

これは、以前日記にインターネット面白ネタとしてアップしたものである。この度この写真に焼き付いていた因縁が、ふと浮かび上がってきた。

数日前、下北沢ドラマ・レンタル2号店から送られた「当店で貸し出ししたDVD1本分が1/17にBOX返却されましたが、5日延長で1500円分が未納となっております」という内容のハガキが郵便受けに入っていた。私はコレを身に覚えの無い架空請求だとはねつけながらも、つい先日「法的措置」云々といよいよな感じになってきたハガキを受け取り、銀行に3万円弱の金が振り込まれた昨日、カードを持って問い合わせに行った。

すると、なんと千原兄弟渡辺鐘のコントビデオ、『プロペラを止めた。僕の声を聞くために』の延滞料だというではないか。確かに、NEWと書いたラベルが貼られている。が、古いDVDである。見たことなかったのだが、こっそりレンタルして、とうに見たってことにしておこうかと思って借りたやつである。その古さは人一倍自覚している。それを、新作扱いの、5日延滞、1500円である。

「ばかも休み休み言え。これが新作扱いだと知らされたなら、私は必ず引っ掛かるはずだ」

と突っぱねたが、貸し出しマニュアルと機械を盲信した、ポイズンガールみたいな店員、鼻で笑う。私も大人である。「しかも見てないんですよ」と言ってもう一笑されたところで「まあいいや」と千円札二枚を差し出した。「ご返却ありがとうございます」ときた。

その足で棚に行き、偶然貸し出し中だったジャケを手に取ったところで、上の写真を撮影し、ここに掲載したことを思いだした。携帯で検索しようと思ったが、さきほど「それとですね」と連絡が取れなかったことで電話番号を確認された際に「今携帯はありません」と、せめて奴の思い通りにさせまいと小さなウソを付いていたため取り出せなかった。悪貨は良貨を駆逐するというが、ウソもまた然りである。

しかし、「ここに(旧)とあるではないか、そもそも「アダルト」って何だ。飛行機モノのホモビデオか」と声を荒げたところで、「しかも見てないですよ」がギリだったその境を越え、そこからは狂気の域である。

それでは、あまりに本末転倒ではないか。

 二十五センチの一本糞が思わず和式便器を一閃した。納豆とキムチの組み合わせ。これしか思い浮かばない。これほどまでの糞だと、もう何というか、「ロゴ」の様相を呈してくる。