錬金術師

財布の中に金がない。バイトから帰ってきた午前七時半現在、69円しかない。こうも金がないと普通、自殺でも考えるのが筋というものだけど、そうもいかないのである。なぜなら明後日には三万円強の金が銀行に振り込まれるわけだし、明後日の時点で、来週の木曜日に6万円弱を振り込んでもらう権利を有しているからである。そして何より、に週間後には念願のMac miniが届くのであるからして、死んでいる場合ではないのである。

という草稿を頭の中で考えて、あ、パソコン買ったから金がないんだ、と気づいた。文春買ってなければまだ何とかなったのに。実家から送られてきたチョコとか林檎とかマドレーヌを食べて飢えをしのいでます。なぜなら実家以外からもらうには、それなりにデート的なことをせねばならず、69円ではどうしようもないからです。4500円くらいないと。(へぇ〜)

『H2』第5話。「あっ! …キスしていいですか?」と石原さんが言ったところで我ながらドキッとするほど、心臓がドキッとした。去年、初めて架空請求の電話がかかってきたときと同じくらいドキッとしたんだからそのドキッと具合たるや相当なマグニチュードである。地震揺れたねー。新宿のビルの屋上にいたんだけど、咄嗟に小田急サザンタワー見たら揺れてたよ。僕はサザンタワーが好きさ。

ビデオで、テレ東でやってた「お笑い向上委員会」を見た。いくつか、レギュラーとか江戸むらさきとかパペマペとかペナルティを早送りしながらも楽しかった。わたし きたないのは きらいなの。ひな壇トーク今田耕司の独壇場であり鼻につきさえし、時々はやはり早送りしたのだが、火災報知器というコンビのツッコミが、野球の試合の時におかあさんがお弁当にベニショウガで「ガンバレ」とか、時には「三塁打」とか書いていたという話をし、落ちずに終わりかけたとき火災報知器のボケの方が「え、何で書いてたって?」と胴体着陸させるべくフォローしたのだがぐだぐだになった、その時であった。今田耕司が「まあ、ええ。若手は勢いが大事や!」(おれに、まかせとき)と言ったかと思うと、一息ついてかしこまり、「三塁打とは、傑作ですね」と言ったのが番組内で最も爆発した瞬間だった。バリー・ボンズがライトフェンスを越して海へ落ちる特大ホームランを打ったら、アメリカの子供はこのような興奮を覚えるんだろうというような、感動的な笑わせであった。あるいは、ブラジルの子供がロベカルの30m弾丸シュートがネットを突き刺すのをテレビで見たら。日本の子供には、今田耕司がいるのだ。

ついでに、その時爆笑していた大橋未歩アナにも好感を持った。テレ東のアヤパンだ!

あと、インスタントジョンソンの、お疲れちゃんの人じゃなくロバートで言うと山本的な人でもなく、ネプチューンで言うとホリケン的な人、実はあれがインジョンの、ロバートで言うと秋山、くるりで言うと岸田なのだが、それを今田さんは分かっていたのか否か、ちょっと読み取れなかったなあ。いずれにしろ、トークで得していたのはインスタントジョンソンただ一組だった。

そのあと、はねとびが入ってたので、面白くなさそうなのは早送りしながら見た。結果、先週見て感心した「ブサンボマスター」だけ見ることになったが、先週、求めていた部分を超えてきた部分が丸々なくなっていて、平凡だった。人に視聴を勧めたりしていたのに。

そのあとには『公募の錬金術師』が入っていた。先週スベってなかった松っちゃんだが、今週はあまり芳しくなかった。代わりに、上の段に座っている若い人が好回答連発でお見事だった。横浜を巡回するバスの名称を考えるのに、「バスコ・ダ・ハマ」というのに拍手した。わたしのなかの かんとくがこういいます、「彼が来週も今日のようなプレーをしたなら、私は彼の名前を忘れることができなくなるだろう」。

夕方起床して、念願の『スターシップ・オペレーターズ』を見れた。これ面白いね。カンナり、ユリ動かされてます。

公募の錬金術師、がリンクされないなぁと思っていたら、「考えるヒト 公募の錬金術」というタイトルだった。ウッカリ。