スリーピース

小説を書いている。今日締め切りだ。

ここ数日、天然、天然と臆面もなく書いているのは、小説を書くために分裂させた、理性とそれ以外に分けた片割れが、理性の方から見てあまりにもあまりにもだったから、図らずもなのだ。

しかし昨日、理性の方も相当なんじゃないかと気づいた。

主人公がM―1グランプリ2回戦を突破する場面のため、折しも10/30,31に有明パナソニックセンターで開催される2回戦へ、取材に行こうと思っていた。が、昨日の日記を見れば分かるように、ぴちぴちピッチを見て興奮し、そのままケロロ軍曹を録画しながら寝てしまったのだ。

起きたらガンダムSEEDデスティニー(録画)。

片割れに、甘いのだ。その甘さたるや、ちょうど子供が風邪を引いたときの母親だ。親バカなのかもしれない。いや、親バカに違いない。でなければキリンの「試験にでる DHA力水」を3日で4本も飲ませたりしない。

今日もダイエーに行って、ねだられるがままに森永ビスケット「チョイス」、黒砂糖、キリン「試験にでる DHA力水」(5本目)を買ってあげ、帰りに「ねえあたらしいマンガ買って〜」と言われたのでビレバンに入った。

そこで「甘やかしすぎなのではないか」と気づいたわけである。お父さんが登場したのか、したわけではないのか知らないが。

ちなみにお父さんになった途端、子供役だった天然の自分は「娘」ということで話を進めさせていただくのであしからず。

「これ、あんのもよこのまじょのやつがいー」

安野モヨコは今度にしなさい、まだサムライチャンプルーとかシスタープリンセスとか、瀬戸の花嫁とかスクールランブルとかふたつのスピカとか、アールオーディーとか、読んでない漫画が家に一杯あるだろう?

「えーじゃあえれかしのみやもとのろっきんおんのえっせいをまとめたやつー」

売りきれみたいだね。そろそろ帰ろう? しょうせつ、書かなきゃね。あ、ほら、ロッキンオンとか言うから喘息出ちゃったよ。帰ろ。ね。

「じゃあびでおかりるー。りろあんどすてぃっちー」

(皆さん本当ですよコレ。ツタヤ行きかけたんですから)だーめ。ほら、ナイナイサイズ始まるよ、今日めちゃイケ面白かったねー。猫ひろし出てきたね。

「ねこさんー」

ね。猫さん出てたねー。

と、あやすのが大変で、やっと家に帰って該当カ所に文字を打ち始めたと思ったら、

明日の日記なんか書いてやがる! 俺! バカだ!