パラパラジェネレーション
東京湾景、やっぱりスベったんだと思う。個人的に唯一の注目点だった原作者の吉田修一はノーダメージなのではないかと想像されるが、個人的には、今後氏の作品を読んで感心はしても感動はできないだろう。
それはそれで、羨ましいことでもあるのだが。
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パラリンピックが開幕するというのをNHKで見た。冬季は道具がかっこいいので毎回楽しんで見ているが、夏季はあまり記憶にない。なぜだろうという疑問は、同時に目の前に示された解答から逆算されて導かれた、と錯覚するほど早く解決した。
その解答とは、アテネパラリンピックの公式テーマソングを歌う少年の姿だった。まだ十代の少年は盲目なのだが、それは彼にとってハンデというよりむしろ武器と言えるだろう。
少年が聴く者の心に届くだけの力量を備えていないことは、僕のような素人にも丸判りだったのだ。
携帯から打っているのでなるだけ省略した形で書かせてもらえば、
ハンデとナルシシズムの関係が新鮮に映り、これは教育や環境を含めた僕ら以降の「世代」の特長なのかもしれないと感じた。
今回体力的にピークで視聴したアテネオリンピックでばたばたとメダルを取れていたことをどこか当然のこととして受けとめていた節があり、それが世代、の感覚、によるものだと薄々感じていたので、合点。
どっちにしろ彼らの態度はマッチョに違いなく、全面的に共感、連帯感を覚えることはできないのだが。
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『Dears』は妹に尽きる。萌えテンプレートの洪水の中で、耐久性を見せているのが妹。妹力はすごい。かの国も水力発電なんかやめて妹力発電所を開発すべきだったのだ。
『ワールドダウンタウン』最終回(?)。良くも悪くもファミリーコント化した。ここでヨソジのダウンタウンは、特に路線変更の義務をもたないと思うのだが、してくれてももちろん歓迎する。