ドリームウェル

小学校時代の友人が、僕の目の前でビルから飛び降りた。飛び降りたというよりは、らせん階段をよそ見(僕を振り返ったのだ)しながら降りていて、フェンスが無くなっているところから足を踏み外して転落したという感じだった。僕は絶叫してら旋状になっているコンクリートの階段を駆け降りながら、恐る恐る、少しだけ下を覗く。

友人はうつぶせに倒れていて、いや、仰向けだったのかもしれない、少し見ただけでは見分けがつかなかった。なぜなら、

頭部がちぎれてなくなっていたからだ。

ここで夢だと気づく。まるでドッキリにかかったタレントのようなガックリ感。我ながら、なんという単純な夢だろうかと。同じ単純入力なら妹とどうこうなる夢でもよかったわけなのに(妹いません)。フィクションの弱さという事だろうか。立花隆のような微笑みをたたえて床から起き上がる。時計を見ると9:30だ。

クロノクルセイド』。全員生き返るなどという甘い期待などどこ吹く風、ラストは一気に、ノックアップストリームさながらに作品性をあげられてしまった。別に作者がどうしても言いたかったことというわけでもなさそうだし、これが作品の、運命だったんだろう。

そのまま『ケロロ軍曹』。三谷幸喜みたいな話で面白かった。

フトンを畳んで、一日が始まる。