ドッグイヤー

下北の商店街を3つ回って買い物。ビデオテープと蛍光灯、製麺屋さんでおそばを買う(これがすごく美味しかった)。スーパーで、毎年正月には食べたくなるブルボンの「ルマンド」を買い、帰宅途中、コンビニの前で何か買い忘れはないかと考えたとき、正月だから三矢サイダーが・・・と思い至った時点でヒューズが飛んだ。

正月って、結局安易なノスタルジーじゃねーか。全部科学的に、特命リサーチした上で生活したいわけじゃないけど、忘れていいものもあるだろうと。

去年から永江明の真似をして大みそかには樋口一葉の『大つごもり』を読むことにしていて、声に出して読みたいわけじゃないけどうやむやになるので音読という縛りも課したのだが、食事も格闘技も歌合戦も終わり、さて読もうと思ったのだが、本棚を探しても目的のものがない。

本棚の6割を棚から下ろしてやっと見つける。はて、今年もいろんな本との出会いがございました。特に心に残ったものをいくつか挙げておきましょう。

村上龍『どこにでもある場所とどこにもいないわたし』
 あっちにいることの多くなった村上龍だが、こっちに唯一伝わってきた短編集。長編『2days 4girls』は未読(高かったから)なので、早いうちに読みたい。今さら村上龍に置いていかれたくない。

貴乃花光司『ちいさなバッタのおとこのこ』
 年明け、米の探査機が火星への着陸に成功する事になっていて(※これを書いているのは1/14)、その時に「東京で打ったドライバーショットがパリでカップインしたようなもの」とNASAの職員が興奮気味にコメントするはずだが、この貴乃花の着地も10点満点。ひとつの奇跡。

トレインスポッティング・ポルノ』
 野口健がカバーと一体化した帯にコメントを寄せていた以外は文句なし。シックボーイの世の中に対する態度は、誰が何と言おうと、正しいと思う。

 以上は今年出版されたものですが、それ以外にもC・ブコウスキー『詩人と女たち』。作家では川上弘美中原昌也は読み続けていくと思います。なんで突然こんなコーナーになったのかというと、これを書いている時に出ているTVブロスで爆笑の太田さんが「今年であった本」として遠藤周作の『深い河』を挙げてたから。この名著を芸能界でも読書好きとして知られる太田さんが今挙げられるんだからと。

太田さんの、内容は読んでないけど。だってつまんないんだもん毎回。