日記

朝、バイトが新宿で8時に始まって11時に終わり(8千円)、せっかくだからとメイドカフェエミリーに行こうと思ったが、ダーツやケロロのUFOキャッチャーなんかに1000円使っちゃったので断念。4日までに3500円しかなくなったから。

渋谷へ移動して(ー150円)、桜丘の安い店で髪を切った(ー1500円)。コケティッシュな女性の美容師さんに切ってもらったのだが、途中、「三次元カフェ」という単語を思いつき、最近頭に住み着いているつっこみ妖精さんに「いっしゅうしてもうてるやん」と、浜ちゃんのようなつっこみをされた。やべっちだったら「うん。そぇで、ええならええけど」とかいうところだ。

桜丘に来たのは、アニメイトで「苺ましまろましゅまろ」を買うためだったが、売り切れ。夏っぽい、素晴らしいクリアファイル(ー360円)と、ケロロのハロウィン仕様メタル下敷き(ー300円)、同じくケロロの、小物入れみたいなやつ(ー100円)、あと300円で、ということはマシュマロを買えていたらポイントが溜められたのだと思うともったいない気がし、300円くらいのものを探したがなかなかなく、くじアンのフィギュアを、こないだ忍先生が出て、もう、高いし、買えないと思っていたのだが、見えるようにしてあるサンプルが、かいちょーの…

やべっち妖精さん「ちょっと、いっかいおちつきましょか」)

かいちょーの幼年時代ですよ! シークレットの! ずるい。ずるいよということでー500円。いい買い物をしたなぁ。あとであけてみるね。

話はバイトが終わってすぐ、新宿東口に戻る。ダーツをして、ケロロのUFOキャッチャーして、ゲーセンを出たとき、いやぁまだまだ知らないことが多いなと思ったのだが、ホームレスみたいな人がマンガ売ってるじゃないですか、駅の雑誌捨て場から拾ってきたやつ。あれ、まあ入場券だけ買って、百冊くらい拾えば一日くらい食えるんだろうくらいに思ってたけど、メガネの青年が熱心に見ていたかと思うと、ホームレスが何か話しかけ、見えないところから、DVDを3枚出した! そうゆうことだったのか。

そして移動した先の西口、ヨドバシ大ガード店の前に広がる大きな交差点。ヨドバシのはす向かいのとこで、自転車にまたがったおばさんが延々叫んでいた。まあそうめずらしくもない、キチガイおばさんである。情報が、情報が、しか聞き取れない。あなたたちは情報に、資本に踊らされているのよ、みたいなことか、と見ると、おばさん、真っ黒なサングラスをしている。ちょっと声に出して「ゼイリブASIN:B00008453K)だ」と言った。たぶん、おばさんの言うことが正しいんだろうと思った。

信号を待つ100人と一緒ににこにこしながら横目に見ていると、60歳くらいのサンダルハゲオヤジが自転車を押して彼女に近づき、オバサンのチャリの後輪を、右足の裏で強く蹴った。チャリごと、おばさんが倒れた。

一呼吸あって、倒れたままオヤジを罵倒するおばさん。おじさんは「だってしょうがないじゃないか」と戸惑っているようにも見えて、おばさんの罵倒は、なぜか逆ギレに見えた。

以下はその時ではなくて渋谷、アニメイトのレジ前で思ったのだけれど、村上龍は『昭和歌謡大全集』(馬鹿笑いする若者たちが、オバサンを殺し、オバサンが若者を殺し…という復讐劇の末、小型の原爆が東京の西部に落ちる話)のあとがきで、イトーヨーカドーかどっかで若者がおばさんを無表情で突き飛ばすところを見たことから、着想した、と書いていた。無味乾燥な暴力性=作品に書かれるようなものの、萌芽を見たのだろう。しかし、たとえばビートたけしが『血と骨』がらみのインタビューで、「最近の若い奴はケンカの仕方を知らない」という時のケンカと、暴力そのもののもつ何かは、別のところにあるのではないかと、ケンカの仕方を知らない僕にとっては、新たな発見があった。それこそ『少年時代』とかに出てくる「ケンカ」は、「ケンカの仕方」という共有ルールが「暴力」に先行しており、そのルールは個人の、かなり深いところに根付いているものなのではないか、ということだ。

自分の子供の頃とかを思い出しても、無味乾燥なものが、暴力というものの、本質なんじゃないか、とかなんとか言っちゃったりして。と思う。いやマジで。

(浜ちゃん妖精さん「あぁ!?」)

新宿でコトを見ていたときに戻る。おばさんの口から「それは私に対する侮辱ということになるんですよぇ!!」という言葉が聞き取れた。最初に思っていたより、おばさんの言っていることはクレイジーなようだ。

プライド。それは僕の中で、プライドという単語にリンクした。というのもバイト中、8時に始まって、実は9時半に終わり、あとは11時まで休憩室で『なるとも!』見ながら休憩していた、10時半頃のこと。

さらに回想。一昨日とかそのくらいの、夜のバイト。タランティーノそっくりな外人を見た日の。同じバイトの、若い、23歳だというメガネくんが、話しかけてきた。「**(僕)さんって***(携帯端末のメーカー)ですか?」。ひとしきり身の上話をし、互いに大体ニートだということが知れた。

あ、今、さっき帰り道に思いついたダジャレ、まあ忘れないだろうと思って後回しにしといたやつ忘れた。

…で、あ、東放学園出てんの? じゃあ同級生はもうどっか入ってんの、みたいなことをひとしきり話し、83年以降に生まれた女子はドラクエを何の抵抗もなくやるのだという自説でも展開しようかと思っていると、彼が、さえぎり気味で、じゃあ電話番号交換しましょうと。まあ、いいや。した。同級生は誰も業界にいないというのだが、まあ、いいや。した。

さてニートくん、このバイトはもうやめるんですよと言う。あ、就職すんのと聞くと、「あやしいやつとかはやってたんですけどね」という。完全に、テニスだったらネットプレーに出てきた形。こっちはパッシングか、ロビングかを選択するしかない。ロブを選択し、あ、テニスの例え間違ってたかね。ともかく「あやしいというと?」と僕。

メガニートくん「ネズミ講まがいのあれなんすけどね」。以下トウトウと、こんなこというんすよ誘うために、でもそうらしんすよ。アレ知ってます? パソコンしますよね? こうなんですって。もうその時点でアヤしいじゃないすか。マジアヤしすぎますよねというスタンスで、そのネズミ講の一通りのシステムを話した。

いや、自分、話しすぎてるでと。それだけ話せば、ああ、最近の若いネズミ講は、そういうスタンスでとっかかりを得るんだな、まあ、方法としては悪くないんじゃないかしら、と、分かるでと。わからん奴が、まあ、何人かいたのだろう。が、俺か? 俺がそう見えたか? なんで俺や? ニートやからか、ウィルコム使いのニートやからかと、常々犬の餌だと思い続けており、「ペラペラの、ペライド」という造語まで自作していた僕の中の、プライド=ペライドを見つけてしまったのである。ダブルでムッとしたわもう。あのね、東放学園の出身者に10人くらい会ってるけど、1人と半分くらいしかいい人に会ったことないよ。頼むよ。

と、いうのを今朝『なるとも!』見ながら反芻し、例えば「プライドなんて犬の餌さ」、そのココロは、「食ってみたら、意外と旨い」。いや、違うかな、そのココロは、「俺ら犬にとって、かけがえのないもの」。うん、ちょっとはマシか、というような、まあたいした意味もないことを考えていたのが、バイト中だったのだ。

それを、おばさんが「プライド」を見せた瞬間に思い出した。「見せた」というのは違うかも知れないが。ただ、見えたとしたら、それはバベルの塔を思わせた。

さて、渋谷から下北に帰ってきて、残金1200円。風邪引いてるし、米がちょうど切れたから、買わなければならない。右往。左往。していると、「アンケート如何ですか」とおばさん。合点。うどんのアンケート。「商品Qはパッケージの高級感から、つゆにおけるダシの効き具合を彷彿とさせ…」みたいな適当なことを書いて、1000円分の図書券をもらったよ。適当じゃないんだけどね。あれマスコミ関係者は受けられないんだけど、なぜかというと、バカを相手にしているからね。バカというのは言葉そのものの意味ではなくて「メディアリテラシー」という概念がない人=ゼイリブにおける愚衆という意味。それを分かった上で、マスコミとは言えないかも知れないけど、サブカル的に、でも何でもいいや、とにかくメディアリテラシーの概念を持っている身でありながら、図書券ほしさにアンケートを受けているのだから、その辺、バカになりきってあげるのが仁義というものだということで受けたので、全部本気だった。マルちゃんよりエースコックのが旨かったよ。もち入りのカップうどんのあれだったんだけど、もちに関する質問だったので主語を抜かして感想を書いていたら「これはもちの話?」とおばさんに訊かれて、「もちです」と答えると、おばさんはえんぴつで用紙に「もちが」「もちの」と書き入れいてた。甘かった。なりきれてなかった、バカに。

1000円(チケ屋に売って900円強)入ったので、米を買うことにする。吟味に吟味を重ね、あきたこまちの1kg(ー530円)と、C1000タケダのビタドリ(ー100円)。レジで、右手でお金を払いながら、左手に持った青いアニメイトの袋を…

そういえば朝。バイトに出かけるとき。電車内広告で、「コンタクトのアイシティ」の宮崎あおいに見とれた。びっくりした。これが日本で一番の美女でないと言える人があろうかと思った。でも…

うわータイミング悪。ダジャレ思い出しちゃった。しかも前フリがいるよこれ。あの、最初ネットで見たとき、「ネ申」が読めなかったと。「ねもー」って読んでた。まあ、もうそう読んでもいいよね。2ちゃん的自由だよねそれが。ねもー。で、ダジャレというのが、それありきで、「マモー、ミモー、ネ申」。

とりあえず宮崎あおいの話から片づけるね。すごい。電車で見てみて。めちゃくちゃ綺麗。それが、なぜか、ゴルフのアイアンを持っている。凝視すれば、たぶん、プレイ中のような服装である。あおいで、アイ(シティ)で、アイアンで、たぶん宮里藍とも絡めてるんだろう。誰向け? 宮崎あおい宮里藍、似てるよね、ってこと? 歳もまあ、近いよね。で? と思うと同時に、宮崎あおいがかつて『アップトゥボーイ』で連載していて、たぶん単行本にもなっているフォトエッセイ「あおい梅干し」で「アイドルヲタキモい。絶対ない」発言をしており、お互い若かったとはいえ傷ついた記憶が舞い戻ってきた。それを越えて、今一番キレイだと思うから負け。『魔法使いに大切なこと』で声優やってんだね今調べたら。びっくり。でもたぶん「アニメ」より「角川」に寄っていたんだろうね。リアルツンデレくノ一ネ申様ではあるよ。対極として、アリア、灯里、アイ、藍華アリシア、アリス、を思った。ARIAくらい出さないと勝てないよ宮崎あおい

ようやくレジ。ダイエーの。青い、アニメイトのプラ袋を見て、クリアファイルを見つけてから手に取るまでの時間と、米を選ぶ時間の差を思って苦笑すると、脳内で。ツンデレの幼なじみが。公園で、夕景だ。ちょっと逆光とかになりながら、二次元側に立ちながら、そんなこと言ったって、私はそれだけなんだから、みたいな台詞を言って、その表情がどこか憂いを含んでいたというのが強烈な印象としてあったのだが、最後に回してしまったばっかりに肝心なセリフを忘れちゃったよ。ギャフン!

やべっち妖精さん(めりはりつけて)「はい。え〜・・・お疲レシタ!」

↑クリアファイルいいでしょ。で、くじアンのくじ引きは……

れんこたんでした。まあ、痛み分け!