スローダンス

・エビ一丁

エビちゃん今日でアガり? やっと顔と名前が一致したのに(街で見るとわかんないけど)。何かこの子のせいであれだ。『エンジン』の夏帆ちゃん、それこそ『ロンバケ』のヒロスエが座ってた、アイドル枠がなくなった気がしてあれだ。その分『がんばっていきまっしょい』があるからいいけど。

・今日のヒロスエ

最初から感じていたことだが、このドラマでガムちゃんは「恋愛ニュージェネレーション」として……あ、ガムじゃなくてミノちゃんだった。

として、描かれている。今日つまぶとふかつが話していたように、月9という枠の中で(そんな話ではなかったけど)「一般的恋愛論に当てはめられる」キャラはいないわけで、そう考えると深津絵里広末涼子の差異は、ジェネレーションということになる。第2話の「年齢聞かれて、間が」云々というアレを思い出しても、重きを置かれているのは深津絵里の方であり、ヒロスエは主な視聴層であるOLにとっての、世代的他者としての役割を担っているわけである。いるのよねこういうつかみ所のない子、的な。

いないけどね。

アイドルからのたたき上げ女優である広末涼子は、リアリズムと透過した演技しかできない。ともさかりえみたいに、アンパンマンの声優はできないのである。だから、ミノちゃんみたいな役は、ヒロスエには合わないのだろう。中でも「普通」なのが藤木とのカラミだが、そこで女優は真価を発揮している、気がする。

逆に言えば、別に言うこともないけど、「広末涼子」と「萌え」とはかなり、2光年くらいの距離があるのである、もう。「20世紀ノスタルジア」、このことか! である。

以上、広末涼子オフィシャルファンクラブ「アールエイチフレンドル」初年度からの継続会員にして、番号500番台の私(放送作家)から見た『スローダンス』における広末涼子の報告でした。

↑しんらいどが、ますでしょ。

ドリームキャスト

真木蔵人の衝撃登場でさすがに気づくのだが、「この夏は深津絵里妻夫木聡でサクっといっちゃいましょうよ、え、夏にしてはオシが弱い? じゃあ『エンジン』で流れちゃったヒロスエヒロスエの復帰第1作ってことでバーンとさ。まだ弱い? じゃあ……(手元の雑誌を見て)あ、じゃあ、この子! この子可愛いっすね。何て名前? まあエビでもタコでもなんでもいいや。この子決定!」みたいなノリでキャスティングしてんじゃないか、このドラマ。

「え、夏らしさが足りないって? じゃあ、『サーファー 俳優』で検索して1番上に出てきた奴出しとけ!」

「なんか若々しいのいないの? 勢いのある、イェイイェイ! みたいなさ。え、ちょうどいいのがいるって? そいつ決定!」

「悪いけどあとこの子ねじ込んどいてくんない? え? いやぁ、まあね。ははは!」

・気になる今後の展開は

まあ蔵人は深津にプロポーズするよね。プロポーズ要員だよね。早めに、来週くらいかもしれない。で振られる。さわやか。夏。

ラストで妻夫木くんにアメリカ映画留学の話が来るのは絶対だよね。それで初回の、ふかっちゃんの振られエピソードを回収すると。温水洋一の運転で成田に行く。

で、ギリギリ間に合わなかったふかっちゃんに、アユミちゃん(スッチー)が秘密の裏道を教えてくれるのだ!

でも間に合わなくて、へたへたと座り込む深津絵里、エンドロール。

明けて、

「はい、カット!」

つまぶである。つまぶのえいがだったのである。台本を丸めて小さくガッツポーズの西野くん。代理店ポジションで微笑む小泉孝太郎。隣には身重のメガネ。

「じゃあ、もう、あれや。このままラストシーンとってまうか」

西野くんのサプライズ的申し出。というわけでウェディングドレス姿の深津絵里が、来週辺りサンスポに載るんじゃないでしょうか。

たのしみですね。